ネズミ被害・対策
ネズミは家屋内に侵入して、天井裏を糞尿で汚したり(衛生的に問題)、配線や食材などを齧ったり、病原菌(サルモネラ菌など)を媒介するなど、人の生活空間に入り込んで様々な被害を引き起こします。
ネズミは警戒心が高く、学習能力もあるため、危険を察知すると侵入経路を変更したり、回避・防衛行動をとります。
繁殖力は極めて高く、中には殺鼠剤が効かないスーパーラットと呼ばれるネズミも多数出現しています。
1.家屋で問題になるネズミの種類(家ネズミ3種類)
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①クマネズミ
![クマネズミ](./images/mouse/img_type1.jpg)
体長:15~23㎝
体重:200g前後
形態:耳が大きい、目が大きい、尾が頭胴より長い
食性:雑食性(植物質を好む)
生態:運動能力が高い。昇降が得意。
警戒心:非常に強い。
殺鼠剤感受性:低い(スーパーラット)
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②ドブネズミ
![ドブネズミ](./images/mouse/img_type2.jpg)
体長:22~26㎝
体重:330~500g
形態:耳が小さい、目が小さい、尾が頭胴より短いか同じ位。
食性:雑食性(動物質を好む)
生態:土面に穴を掘る。泳ぎが得意。
警戒心:あまり強くない。
殺鼠剤感受性:高い(良く効く)
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③ハツカネズミ
![ハツカネズミ](./images/mouse/img_type3.jpg)
体長:6~10㎝
体重:15~30g
形態:体が小さい、耳は大きい、尾は頭胴より短い。
食性:雑食性(植物質を好む)
生態:小型種の為、隙間通過能力は高い。
警戒心:あまり強くない。
殺鼠剤感受性:高い(良く効く)
2.ネズミによる被害
- ■被害1:食中毒等を引き起こす病原菌の媒介
- サルモネラ菌をはじめ様々な病原体を媒介する。毎年、ネズミに起因すると思われる食中毒事故が発生している。又、人がネズミに齧られると、唾液に含まれる細菌により鼠咬症を起すこともある。
- ■被害2:糞尿による汚染
- ネズミの侵入頻度が高まると周辺に特有の悪臭が漂う。巣及びその周辺では強い糞尿臭がする。ネズミの死骸からは更に強烈な臭いが発生する。衛生的に問題がある。
- ■被害3:咬害事故(配線・ガスホース、食材など)
- 配線を齧って故障を起こしたり、断線によるショートを起こしたり、食材等を齧ったりする。
- ■被害4:イエダニによる吸血
- ネズミが営巣する場所や移動した場所等には人を刺すイエダニ(吸血性)が存在することが多い。又、放置された死骸からはカツオブシムシやハエ類等の二次的害虫の発生に繋がることがある。
- ■被害5:目撃や鳴き声・足音・齧り音等による精神的被害
- 実際にネズミを目撃して恐怖や不快感をおぼえたり、天井裏や壁などでネズミの足音・鳴き声・齧り音等による精神的にダメージを受けることがある。
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![病原菌の媒介](./images/mouse/img_pic1_1.jpg)
病原菌の媒介
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![糞尿汚染](./images/mouse/img_pic1_2.jpg)
糞尿汚染
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![イエダニによる吸血](./images/mouse/img_pic1_3.jpg)
イエダニによる吸血
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![ネズミの歯](./images/mouse/img_pic1_4.jpg)
ネズミの歯
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![配線咬害](./images/mouse/img_pic1_5.jpg)
配線咬害
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![食品咬害](./images/mouse/img_pic1_6.jpg)
食品咬害
3.ネズミの防除対策
- 手順1:事前調査
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①ネズミの種類を見分ける。
ネズミの種類によって対策が異なるので最初の段階で種類の見極めを行う。種類の見極め方法としては、現状のネズミの出現・被害状況、糞の大きさや形状、痕跡(ラットサイン)のつき方などの痕跡から判断する。
②ネズミの侵入経路と生息要因を明らかにする。
ネズミの痕跡や状況から、外からの侵入経路、家屋内への侵入・移動経路、餌場や営巣場所の有無などを明らかにする。
- 手順2:防除対策実施
- ネズミの侵入経路の遮断工事及び粘着トラップでの捕獲処理を中心に対策を実施する。
①遮断工事
事前調査を元にネズミの侵入・移動経路になっている箇所の遮断工事を行う。遮断材としては、金属板、金属ネット、防鼠パテ、防鼠ブラシなどを用いる。遮断する箇所のサイズや形状などに合せて、切断・折り曲げ等で加工して使用する。
②捕獲処理
主に粘着トラップを用いてネズミの移動経路や出現箇所を中心に設置し捕獲する。
※設置した粘着トラップは処理終了後に必ず回収する。
※状況により、圧殺トラップ(パチンコ)や捕獲カゴなども用いて捕獲処理を行う。
③忌避処理
補助的な対策として他の手段と合せて行う。スプレータイプと置き型タイプがある。スプレータイプは遮断箇所に吹き付けて齧り防止を図ったり、追い出し用で使用する。置き型タイプは天井裏などの空間に定着防止を目的として設置しておく。いずれも効果の期間が限られているので定期的に噴霧・交換が必要となる。
④殺鼠剤処理
外周部のドブネズミ対策で主に使用する。専用のボックスに殺鼠剤を入れて設置する場合と巣穴に直接殺鼠剤を投入するパターンがある。
※家屋内においてはネズミがどこで死ぬか分からないので基本殺鼠剤は使用しない。回収できない場所でネズミが死ぬと悪臭及び二次害虫の発生などの問題になる可能性がある。
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![遮断工事1:配管貫通部](./images/mouse/img_pic2_1.jpg)
遮断工事1:配管貫通部
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![遮断工事2:風窓隙間](./images/mouse/img_pic2_2.jpg)
遮断工事2:風窓隙間
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![遮断工事3:ガス台下隙間](./images/mouse/img_pic2_3.jpg)
遮断工事3:ガス台下隙間
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![遮断工事4:長押齧り穴](./images/mouse/img_pic2_4.jpg)
遮断工事4:長押齧り穴
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![天井裏でのトラップ捕獲1](./images/mouse/img_pic2_5.jpg)
天井裏でのトラップ捕獲1
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![天井裏でのトラップ捕獲2](./images/mouse/img_pic2_6.jpg)
天井裏でのトラップ捕獲2
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![置き型忌避剤](./images/mouse/img_pic2_7.jpg)
置き型忌避剤
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![スプレータイプ忌避剤](./images/mouse/img_pic2_8.jpg)
スプレータイプ忌避剤
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![専用ボックス内殺鼠剤](./images/mouse/img_pic2_9.jpg)
専用ボックス内殺鼠剤
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![ネズミ巣穴への殺鼠剤投入](./images/mouse/img_pic2_10.jpg)
ネズミ巣穴への殺鼠剤投入
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